例会

2016年の例会

第1回例会

ドラマから音楽番組まで「特殊効果」の舞台裏
~挑戦し続ける女性第一人者 山口千波さん~

登壇者
山口 千波さん(放送ウーマン賞2015 受賞者)

株式会社特効 取締役 第一営業部 部長

日時2016年7月21日(木)19:00~20:30
会場NHK放送センター ブリーフィングルーム(本館4階)

企画趣旨

山口さんは、火薬やドライアイスなどの特殊効果というジャンルで25年、ドラマから音楽番組まで幅広く手掛けてこられました。圧巻は紅白歌合戦の北島三郎「風雪流れ旅」。
この曲で定番となった紙吹雪の演出、2005年には前代未聞の60キロもの雪を吹き荒れさせ、北島さん本人の姿も消えてしまうほどの迫力でした。また女性ならではの繊細さをいかし、花びらが1枚1枚舞い降りる演出にチャレンジされたことも。今では山口さんの姿に憧れて、女性の後輩も増えているそうです。
番組を演出する上で欠かせない特効という仕事の現場で、女性の第一人者として先頭を走り続けて来た山口さん。SJ例会ではそのお話しをたっぷりと伺います。

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やまぐち・ちなみ
1971年12月4日 神奈川県生まれ。東放学園専門学校卒業後、株式会社特効に入社(学生時代よりアルバイトとして従事)以来、24年間NHKの特殊効果一筋。
現在、株式会社特効 取締役 第一営業部 部長。
「紅白歌合戦」「ニューイヤーオペラコンサート」(第37回ではJVA賞受賞)「歌謡コンサート」「ポップジャム」(のちMUSIC JAPAN)「明日へコンサート」「思い出のメロディー」「SONGS」など音楽番組から「LIFE!」「八重の桜」のコント・ドラマまでNHKの番組全般の特殊効果を担当。 
放送ウーマン賞2015受賞。

第2回例会

いま、テレビの課題と可能性を考える
~動画コンテンツ配信が急速に発展する中で~

登壇者
西田宗千佳さん

フリージャーナリスト

日時2016年10月7日(金)19:00~20:30
会場NHK青山荘

企画趣旨

Netflixの日本上陸、NTTドコモが運営するdTVのサービス開始や日本テレビのHulu買収。アマゾン・プライムビデオやサイバーエージェントとテレビ朝日が共同で開始したAbemaTVなど、近年、動画配信事業は爆発的に発展しています。そしてそのどれもが、好調なスタートであると発表されています。
インターネットには動画があふれ、スマートフォンの登場で、さらに視聴者のテレビ離れが進んだと言われる今、放送局はどんなプラットフォームを目指せばよいのか? 放送業界で仕事をしてきた私たちは、どこを向いて進んでいけばいいのでしょうか?
フリージャーナリスト・西田宗千佳さん取材による動画コンテンツをめぐる動向や、最新情報から、テレビのこれからについて考えたいと思います。

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にしだ・むねちか
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。
得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、アエラ、週刊朝日、週刊現代、週刊東洋経済、プレジデント、朝日新聞デジタル、AV Watch、ASCIIi.jpなどに寄稿する他、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。

主な著作:「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)、「ネットフリックスの時代」「すごい家電」「顧客を売り場に直送する ビッグデータがお金に変わる仕組み」「暗号が通貨になる『ビットコイン』のからくり」(エコノミスト・吉本佳生氏との共著)「漂流するソニーのDNA・プレイステーションで世界と戦った男たち」(講談社)、「スマートテレビ」(アスキー・メディアワークス)、「形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組 」「電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライ」「iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏」(エンターブレイン)、「リアルタイムレポート・デジタル教科書のゆくえ」(TAC出版)、「ソニーとアップル」「世界で勝てるデジタル家電」「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先に来るもの」(朝日新聞出版)

第3回例会

数々のヒット番組を支えるリサーチャーの技とは
~テレビ番組リサーチャー 喜多あおい さん~

登壇者
喜多あおいさん(放送ウーマン賞2014受賞)

株式会社ズノー執行役員 知的生産計画室室長

日時2017年2月16日(木)19:00~20:30 (受付開始 18:45~ 終了予定時刻20:30)
会場ハロー貸会議室渋谷ⅢRoomC
住所〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町3-24 カコー桜丘ビル 3階

企画趣旨

喜多さんは情報バラエティーからドラマまで、TVのリサーチを中心に映画、企業、官公庁など広い分野でご活躍されています。担当された番組は「行列のできる法律相談所」「ガッテン!」「ファミリーヒストリー」他から、ドラマ「家売るオンナ」「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」「フリーター、家を買う」「ハケンの品格」など、数々のヒット作をリサーチャーとして支えてこられました。
近年は映画の仕事も増えているという喜多さん。制作の中で重要な役割を担うリサーチャーのお仕事について、また喜多さんのプロの技について、SJ例会ならではのここだけのお話をたっぷりとうかがいます。

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きた・あおい
テレビ番組リサーチャー。株式会社ズノー執行役員。知的生産計画室室長。
2016年、「辞書と事典と図鑑の資料室」オープン!情報バラエティーからドラマまで、TVのリサーチを中心に映画、企業、官公庁など広い分野でも活動。
担当番組は「行列のできる法律相談所」「ガッテン!」「ファミリーヒストリー」他多数。ドラマは「家売るオンナ」「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」「フリーター、家を買う」「ハケンの品格」など。著書に『プロフェッショナルの情報術』『勝てる「資料」をスピーディーに作るたった1つの原則』。「放送ウーマン賞2014」受賞。

第4回例会

戦争証言記録から、パンダの野生化プロジェクトまで
密着取材から見えてくるものとは

登壇者
小柳ちひろさん(放送ウーマン賞2015受賞)

株式会社テムジン ディレクター

日時2017年4月21日(金)19:00~20:30 (受付開始 18:45~ 終了予定時刻20:30)
会場TKP渋谷カンファレンスセンター カンファレンスルーム8C
住所〒150-0002東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷東宝ビル8F

企画趣旨

放送ウーマン賞2015を受賞なさった、今やSJ会員でもある小柳ちひろさんを、やっと例会の講師にお迎えすることができました。
戦争をテーマに番組を作り続けてこられ、ウーマン賞受賞前の数年間は、特に女性を中心に取材を重ね、その貴重な証言をひとつひとつ丁寧に記録なさってきました。ウーマン賞の受賞挨拶で「ひとりで抱えていたことがやっと楽になった。話して良かったと言ってもらえた時に喜びを感じる」とおっしゃっていましたが、小柳さんの前では、皆が思わず本音を語ってしまうほど、おそらく、全身全霊をかけて相手の話に耳を傾けていらっしゃるのではないかと思います。
今年2月には、中国のパンダ野生化プロジェクトの取り組みに1年間密着取材して作った貴重な映像記録の番組「パンダ 山へ帰る」を制作し、放送しました。パンダも思わず本音を語った??
ディレクターを続けていくために大事にしていることや、そのために必要だと思われることについても、SJ例会ならではの“本音”で話して頂く予定です。皆さま、ぜひご出席下さい。

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こやなぎ・ちひろ
株式会社テムジン ディレクター
1976年秋田県生まれ。同志社大学卒業後、(株)テムジンに入社。 2008年よりNHK「戦争証言プロジェクト」に参加。以来、戦争の時代に生きた市井の人々に焦点を当てたドキュメンタリーを制作している。「引き裂かれた歳月 証言記録 シベリア抑留」(2010 放送文化基金賞優秀賞)、「三つの名を生きた兵士たち~台湾先住民“高砂族”の20世紀~」(2012ギャラクシー賞ほか)、「BS1スペシャル 女たちのシベリア抑留」(2014 文化庁芸術祭賞優秀賞ほか)、「NHKスペシャル 女たちの太平洋戦争~従軍看護婦 激戦地の記録~」(2015 ギャラクシー賞)など。「放送ウーマン賞2015」受賞。