放送ウーマン賞

放送ウーマン賞2014

放送ウーマン賞は、ドラマなど作品に差し上げるのではなく毎年、放送界で活躍し優れた功績をあげられた女性にエールを贈るという意味で差し上げています。

今年は、日本女性放送者懇談会45周年にあたります。
12月15日、1月14日の2回、選考委員会を開催し、放送ウーマン賞候補2名に加え、日本女性放送者懇談会45周年特別賞を1名選出しました。
役員および歴代会長の皆様と共に、作品の視聴をはじめ、周囲の方へお話を伺い、放送ウーマン賞2014を、喜多あおいさん(株式会社ズノー ジーワン調査部 執行役員/テレビ番組リサーチャー)と深谷 茂美さん(テレビユー福島 制作部長)に、日本女性放送者懇談会45周年特別賞を、アニメ「サザエさん」チームと、その声優を45年にわたり勤めてこられた声優の加藤みどりさんに決定いたしました。

(放送ウーマン賞2014選考委員長 田村綾)



放送ウーマン賞2014 受賞者

株式会社ズノー ジーワン調査部 執行役員/テレビ番組リサーチャー

喜多あおいさん

1964年6月20日 兵庫県生まれ。同志社大学卒業後、出版社勤務、新聞社での有料新聞記事データベース構築、作家秘書などを経て、94年からテレビ番組リサーチャーの活動を開始。情報バラエティーからクイズ、ドキュメンタリー、ドラマまでテレビ番組の企画・制作に必要なリサーチを行う。また、一般企業など広い分野でも活躍中。手がけた主な番組には「行列のできる法律相談所」「SmaSTATION!!」「ジョブチューン」「学校のカイダン」「フリーター、家を買う。」「ハケンの品格」「なるほど!ザ・ワールド」他多数。著書に『プロフェッショナルの情報術なぜ、ネットだけではダメなのか?』がある。

贈賞理由

今のテレビ業界になくてはならない、リサーチャーの第一人者である喜多さん。ただ情報を集めてくるのではなく、自らのフィルターを通し構成する独自のリサーチ力で、多岐にわたる数々のヒット番組を支えてこられました。2011年には、自らの情報術を書いた「プロフェッショナルの情報術 〜なぜ、ネットだけではダメなのか?〜」を出版。テレビ業界だけでなく、膨大な情報の中で生きるすべての人にとって、リサーチャーの生きた知恵は発見とヒントに溢れたものでした。2014年6月には、立ち上げから関わってこられた、日本テレビ「行列のできる法律相談所」が放送500回を迎えています。また番組に限らず官公庁や一般企業からのリサーチも増え、『調べる』ことをテーマに活躍の場は広がり、ネット検索の技についてNHK/Eテレの学校放送番組「メディアのめ」に出演し紹介もしました。ネットの時代にあって地道にあらゆるソースから取捨選択して信頼される独自性をもった放送コンテンツ作りは大変意義深いものです。20年以上にわたり、情報へのあくなき情熱と自らのメソッドで番組の作り手を支えてこられたこれまでの功績と、これからの活躍を願って放送ウーマン賞をお贈りします。

放送ウーマン賞2014 受賞者

テレビユー福島 制作部長

深谷 茂美さん

1966年4月7日 茨城県生まれ。89年茨城大学卒業、テレビユー福島入社。営業部を経て91年報道制作部へ。放送記者としてローカルニュース枠で福祉、医療、農業などをテーマに数多くの「特集」を担当。その後 生情報番組のディレクターとして経験を積む。ローカル局ならではの幅広い仕事をこなし、現在は制作部長。震災後は長年にわたる継続取材で築いた信頼関係をもとに、原発事故の放射性物質による農地の汚染に立ち向かう農家に密着した「それでも希望のタネをまく」を制作。またある家族を22年間に渡り取材した「ふつうの家族」を制作した。

贈賞理由

2014年6月に放送されたドキュメンタリー「ふつうの家族~ある障がい者夫婦の22年」は、脳性まひの障がいを持つ夫婦の結婚・出産・子育てを22年間にわたり、取材した作品です。1つの番組でありながら、さまざまな論点を持ち、見る者に多面的に考えるきっかけを与えてくれました。また、東日本大震災により大きな被害を受けた地、福島の農業が直面する現状などを丁寧に取材。福島原発事故で被災した有機農業者親子の奮闘する姿を誠実に描いた「それでも希望のタネをまく ~福島農家2年めの試練~(2012年12月3日初回放送)」では第28回農業ジャーナリスト賞を受賞。震災報道と激務の中で「ふつうの家族」を撮り続けられたこと、常に取材される方と一人の人間として関係性を築き取材されていること、原発事故後の福島を伝え続けることを使命に継続取材に取り組まれていることに、敬意を表し放送ウーマン賞をお贈りします。

日本女性放送者懇談会 45周年 特別賞 受賞者

「サザエさん」&加藤みどりさん

「サザエさん」
アニメ『サザエさん』が生まれたのは、昭和44(1969)年10月5日、フジテレビで第1回が放送されたのがはじまりです。 「家族のつながり」を大切にし、身の回りの様々な出来事を盛り込んで暮らしの中にある楽しさ、温かさをテーマにしてきました。平和な家族の象徴『サザエさん』は誰からも愛され、親しまれています。

加藤みどりさん
1939年11月15日生まれ。松竹音楽舞踊学校を卒業後、NHK俳優養成所を経て、同期の仲間と劇団30人会を結成し、NHKからデビュー。代表作に『サザエさん』のフグ田サザエ役、『魔法使いサリー』の花村よし子役などがある。『サザエさん』は、スタートした時から45年間、他のキャラクターの声優は受けず、フグ田サザエ役を続けている。2000年代以降ではテレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』のナレーションを担当。名文句ともなった「なんということでしょう」は、視聴者に非常に強いインパクトを与え、番組タイトルの「ビフォーアフター」が2003年の新語・流行語大賞のトップテンに選出された。

贈賞理由

1969年(昭和44年)10月5日、フジテレビで第1回の放送が始まった国民的アニメ「サザエさん」。放送開始から45年目を迎える2013年には、ついに「最も長く放映されているテレビアニメ番組」としてギネス世界記録(※)に認定されています。45年前から変わらず日曜日の夕方6時半に放送され、子供からお年寄りまですべての日本人に親しまれている「サザエさん」。それを支え続けてきた「サザエさん」チームと45年間サザエさんを演じ続けてきた声優の加藤みどりさんに尊敬と愛情を込めて日本女性放送者懇談会45周年特別賞をお贈りします。
※ギネス世界記録は、ギネスワールドレコードリミテッドの登録商標です。